マラケシュ観光 オープンエアガーデン Le Jardin Secret

マラケシュに最近オープンしたとっても心地よい、庭園ミュージアムLe Jardin Secret。
旧市街の中ほどにあるMouassine広場から徒歩3分。
Cafe Arabの向かいに入り口が、現在オープン価格で入場料40DH。
喧騒の旧市街の通りから、足をふみ入れるとまず広がるのが、Exotic Garden。
マラケシュの旧市街では珍しい、アジアや南米の植物が植えられ、道を抜けると、今度はイスラム庭園が広がります。
左右対称にデザインされたイスラム庭園の広がる空間の広さ、静寂、緑、水の音、すべてが心地いい。

このパレスは16世紀中ごろ、サード朝の当時のスルタンMoulay Abd-allahがモアッジン(Mouassine)地区の開発を進めていた時に建設。その後、17世紀にはサード朝の衰退とともに手入れがされなくなり、崩壊します。

そのご、19世紀にやっと日の目をみることに。
19世紀中ごろ、Haj Abdalla U-bihiが敷地を買い取り、サード朝のレイアウトそのままに新しい宮殿を建設。しばらくして、U-bihiはスルタンに毒殺され、次のオーナーMoulay Mustaphaの手に渡ります。
1912年、Moulay Musutaphaがフェズの領地とこの宮殿を交換。
それにより、当時スルタンの収入役をしていたHaj Mohammad Loukkissiが新たにオーナーとなり、その後1934年で亡くなるまでここに住み続けます。彼の死後、また人の手が入らなくなり、荒れ果てた姿に。

2008年に復元プロジェクトが生まれるまで、ここは近所のごみ捨て場と化し、荒れ放題に。
約7年かけてよみがえったLe Jardin Secret。
静寂の庭に身を置くと、古の世界と、イスラム庭園のち密さ、潔さに引き込まれ、メディナの喧騒にいたことを忘れます

復興プロジェクトチームは、イタリア、フランスから建築家。現場で建築材料の調達をするトップはモロッコ人女性を配置、と異色のコンビ。

マラケシュ一の職人が集められ、地道な作業でここまでのものを作り上げたクリエーターたちの力に感動。

ぜひ、ブースで復興プロジェクトのドキュメンタリーも拝見してください。

庭を見渡せるカフェもあるので、夕刻のゆったりした時間にティータイムをかねて行くのもおすすめ!です。

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