11世紀にサハラからやってきたアルモラビード(Almoravide)一族が建都したマラケシュ。
都をひらき、城壁をつくり、カナート(灌漑施設)をつくりあげ、その基礎はいまのメディナ(旧市街)にも生きている。
メディナを囲む城壁の長さは12km以上。もともとは9つの門で壁がつながっていて、2,30年前までは夜間は門の扉が閉められていたそう。(…まるで地域全体の門限ではないか!)
9つの門のうち現存するのは6つの門(アラビア語でBABバーブ)だけで、12世紀までさかのぼるもっとも古い門がバーブ・オマート(BAB GHMAT)とバブ・ドッバア(BAB DEBBAGH)だそう。
この2つの門の形はザ・スタンダード、門のベーシックだと言われています。
おすすめの、フォトジェニックな誰が撮っても絵になる門、団体旅行では写真撮影のためによく止まる、バグ・アグノウ(BAB AGNOU)。サーディアン朝の墳墓があるKASBAH地区の入り口にあり、きっと目を奪われると思います。
城壁をつなぐ大きな門以外も、地区ごとに門が設けられています。
地区ごとに「モスク・ベーカリー・ハマム・神学校・噴水」が備えられているのが、旧市街のお決まり。
そんな地区の境にある門がこちら↓
マラケシュ、フェズやメクネスに行かれた際は、バーブに注目しながら歩くのも楽しいですよ。