ラバトとマラケシュ比較…マラケシュと全く違うリズムと空気の町を楽しむ

rabatに向けて出発した日、マラケシュ(鉄道駅前広場)

rabatに向けて出発した日、マラケシュ(鉄道駅前広場)

マラケシュからラバトにくると、まるで別の国に来たように感じ、飛行機にのらずとも簡単に、異国を感じることができる。なので、最近は、ちょっと無理をしてでも、気分転換のためになにかと用事をみつけては、ラバトに上京。列車で4時間ちょっとの行程も、家事育児から解放される読書の時間がたっぷりとれる貴重な時間とかんがえれば、何のその。

Rabatをでてmarrakechに近づくと見えてくる小麦畑と雪をかぶったアトラス山脈

Rabatをでてmarrakechに近づくと見えてくる小麦畑と雪をかぶったアトラス山脈

しかも、4月は列車の車窓からの景色が1年で最もきれい。

今回も、遠くにアトラス山脈がみえ、ヤシの木が茂るオアシスの景色(=マラケシュ)から、内陸の小麦がたわわに実った平原(マラケシューカサブランカ間)、大西洋側のひろーくあおーい海、と景色はめくるめく変わり、人々のファッションもカサブランカ、ラバトと近づくにつれて、マラケシュ女性の赤や、緑、ピンク、オレンジのビビッドカラーは影を潜め、シックになっていく。そんなのを観察しているうちに、ラバトへ到着。

マラケシュからラバトに向かう高速道路から大きな虹が…。

マラケシュからラバトに向かう途中に大きな虹が…。

今回、車内の人を観察しているうちに気がついた新しいこと。

今回はカサポート駅からラバトまで20分毎にでている通勤列車で移動したので、まるで日本のサラリーマンの恰好(マラケシュではあまり見かけない…)をした男性もいれば、膝上丈のタイトスカートにロングブーツという女性が普通に男性の視線をさらうことなく乗っている。(こんな格好をマラケシュですると、男性のあからさまな視線から逃れられない…)

あと、女性のカラーネール率の高さ。カサブランカやラバトの40代50代の女性は、きれいにネールカラーをしている人多し。色はシックな赤かベージュなどの大人の色で、いかにも働く女です!という感じの人は、かなりの確率でネールカラーをしている。マラケシュだと、流行に敏感そうな若い女性がネールをしているのはよく見るけど、40代50代の職業婦人は、もう、おしゃれなんて・・・という感じが多い気が。

そんなこんなを観察しているとあっという間にラバト到着ー。そしてここでも大きな違いが。ラバトのタクシーには安心して乗れる。メーターを必ず動かすし、マラケシュでよくある「お前は中国人か?」的なたまーに嫌になる質問も皆無。ひたすら目的地に連れて行くことに専念してくれる感じ。よくみると、一緒に乗り合わせたラバト人の人も運転手とはあまり会話を交わさないよう。まあ、みなさん忙しいということと、プライベートな質問をするのは失礼、とわきまえている感じです。これも私が、都会だわ!うるうる…と感じる瞬間です。

タクシー以外の公共交通機関として、ラバトが誇るのが、トラム、路面電車です。

パレスチナ問題で有名なゴラン高原関連の石碑( in Rabat)

パレスチナ問題で有名なゴラン高原関連の石碑( in Rabat)Tram駅前

これが、また快適で、内部はきれいに保たれているし、トラムの中で迷惑行為をする人もおらず、静寂が保たれており、到着時間がきちんと電光掲示に表示され、まあ、すごい。これ、マラケシュで導入されたら、すぐにゴミだらけになり、車内で騒ぐ人、物乞いが乗ってきたり、でトラム内部が一大エンターテイメントになるかも?なんて思います。

また、目撃したのが、トラムの出口があき、人が乗り降りする際に、肩同志がちょっとぶつかった時に、若いモロッコ人同士だったのですが、きちんと「すみません」とお互いが挨拶をしているのです。これは、うーーん、マラケシュでバスに乗る人にはあまりみられない光景かも、と。

そして、町を歩くと感じる、颯爽さ。ラバトの人の歩く速度はマラケシュ人より速い。マラケシュの人は歩道に横いっぱい友達同志で広がって歩いたりする。そして向かいから人がやってきても、なかなかよけない。まるでどっちが先によけるかの我慢比べをしている?と思わせるほど、よけない人がいる。だが、ここはラバト、皆さん歩くのは速いが、ちゃんと前方を確認して、人の進路を妨げないように歩く。うーん、快適。

目の前に広がるのはラバトの大西洋の海

目の前に広がるのはラバトの大西洋の海

そして、決定的なのは、買い物のしやすさ!

特にUNESCOの世界文化遺産に指定されているマラケシュ旧市街で買い物すると、あきらかに外国人価格が存在する。でも、ここラバトの旧市街は、モロッコ人も外国人も同価格。あきらかに観光客的なものを買う場合には、差があるかもしれませんが、私が購入した食器、アクセサリーはどう考えても地元人価格。それが値切らずはじめからその価格なので、もうこっちはうれしくなって、いいなあ、ここは~とラバトのメディナでは財布の紐がゆるものです。メディナにあるレストランはマラケシュに比べるとどこもはずれがない感じで、メディナのカフェのコーヒーもおいしい。

うーん、ラバトだいすき!と改めて思う休日でした…。(これ、かなり偏った主観に満ち溢れていること、本人も認めます。ですが、マラケシュは自分自身に元気がないと、楽しめない町であることは否めません。)

プロはこう入れる、の好例ミントティー。

こういうお茶目がすぐできるのがマラケシュ人の典型かも…。@マラケシュMajorelle庭園

後日談があり、ラバトから戻った翌朝、マラケシュにむけて車を走らせていると、若い男性2名が幹線道路の道端でヒッチハイク中。過去1度もヒッチハイカーをのせたことはないのですが、ラバト帰りで心がオープンになっていたせいか、なぜか身体が自動的に車を止めていました。一瞥したときはイタリア人かスペイン人かな?と思った2人でしたが、聞いてみると、なんと2人ともラバト出身のモロッコ人。大学生らしく、春休みを利用して20日間モロッコを旅行して回っていて、いまからラバトに帰る、ということ!

わたしは昨日ラバトにいたのよ!すごい入れ違いだなあ、と感じていると、彼らのうちの1人は、マラケシュが大好きでよく週末遊びに来ていた、と。ええ!!マラケシュのどこがいいの?と聞くと、しばらく考えてから、because Marrakeshi people are crazyと。そうだねえ、わかるわかる、いつもちゃんとした町にいるとクレージーでケイオスな町にくると楽しいよね!と妙に納得したのでした。

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コメント

  1. たいら より:

    初めまして。
    突然のメッセージ&記事に関係ない内容で申し訳ないのですが・・・。
    モロッコではどこのSIMカードをお使いですか?
    もしもMaroc Telecomを利用されているのでしたら、少々教えていただきたいのです。
    音声通話のみ(国内、海外どちらもOK、データ通信は要らない)のSIMカードを買いたいと思っているのですが、その場合、「Pass Jawal international et national」というものを購入すれば良いのでしょうか?
    サイトの方を見てみましたが、いまいちわからず。。。
    もしもご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
    ご存知なければ、メッセージは無視していただいて構いません。
    よろしくお願い致します。

  2. secretsmaroc より:

    HP へのご訪問ありがとうございます。すみません、あまり詳しくないので、お役に立てそうにありません・・・。
    morocco旅行、ぜひ楽しんでくださいね。