モロッコ交通事故事情、驚愕の事実、交通死亡事故と隣り合わせの現実

マラケシュ日常風景

marrakechの日常風景、車の渋滞はつきもの

先日、日本大使館主催の在住者むけの会に行ってきました。

私がカサブランカに住んでいた2000年頃はこういった会があった記憶もありません。
そして、マラケシュ地方に越してきた2014年の記憶だと、首都ラバトで行われるだけだったので(マラケシュから300Kmです)、数時間の会のためにこの距離を移動するのはなあ、と躊躇していました。

最近はマラケシュの在住者の数が増えたこともあってか、マラケシュでの開催が一般的になりありがたい限りです。

本題です!大使館職員さんからモロッコの最近の犯罪やらテロの動きやら、交通事故のデータなどを教えてもらい、在住者としては知っておきたい情報をやまもりもらって帰ってきました。

ことあるたびに、モロッコ人旦那は、”あぶない、気を付けろ”、 ”あのあたりには近づいたらダメだ!”、”タクシー運転手が客に睡眠薬をかがせる事件が起こってから注意だ!” 、”夜、父親と歩いていた娘さんが車に連れ込まれそうになった!” ”近所で強盗が入った”というにわかには信じられない情報をいろいろ持って帰ってくるのですが、これらが信憑性を帯びて見えてきました。住んでみると意外と安全だな、日本より困っている人に対するアテンションがあって親切だ、という印象をもっていたのですが、数字はいろいろ語りますね。

マラケシュメッラー地区

マラケシュメッラー地区、人気が少なくなる時間帯も危ないらしいです

以下、簡単にまとめますと…。

  1. 最近の犯罪の傾向としては、未成年者の犯罪が増加していて、バイク二人乗りによる強盗などが特に目立つ。チャラい格好の二人乗りバイクが近づいてきたら要注意!だそう…。若い人は、お金もなく、職もなく、かといってスポーツで気晴らしというのもなかなか発想がないらしく、ヒマしている感じの人をよく見かけます。
  2. 殺人事件は昨年(2015年)3600人、未遂は400人。
    これ、多いのか少ないのか比較しないとどうにも分からないので調べてみました。日本の年間殺人事件数は、2013年はじめて1000件下回ったそうです。モロッコ、平和そうにみえますが、3倍も殺人がおこってる!モロッコ人をむやみやたらに怒らせるのは慎もう、と決めました…。頭に血が上ったら何をするかわからない人が多い気がします。(ちなみに殺人が少ない日本では、自殺者数は3万人です…おーい…)
  3. ハシシや覚醒剤の利用や密売の取り締り数も増加傾向にあり、麻薬密売の捜査は強化されている。
  4. 自動車事故死亡者数、人口比にすると日本の約3倍。保有台数比では日本の約21
    倍。新聞広告にでかでかと乗っていましたが、今年8月の交通事故死亡者数は1000人を超えたそう。1か月で日本の年間死亡者数4/1の数に到達するとは…まさに交通戦争ですね。
    (日本では平成26年の交通事故死亡者数が約4000人)

子供の学校でも、哀しい事ですが、夏休みのあいだにクラスメイトの男の子のご両親が交通事故で亡くなったといいます。日常的に事故現場も見かけますし、モロッコにいらっしゃる方は、まずはバイクにのったフラフラした2人組、不自然なほど親しく話しかけてくる人、人通りの少ない裏道や、信号のない道の横断(あ、これは在住者しかしないか!)を避けるのがいいと思います。

最後に、スリなどの犯罪被害に最も合いやすい場所は、モロッコ最大の観光地マラケシュ、次にカサブランカということでした。

数字でみると、~という感じがするふわふわしたものがいかに間違っていたか、と分かりました。数字はなるべく避けて生きてきましたが、今後はちょっと向き合わないと!と思います。

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