モロッコ、マラケシュでの新レストラン情報、おすすめ、レバノン料理です!

モロッコレバノンレストラン

レストランはグランドオープンにはもう少しかかりそうです、テラスもあり

モロッコ料理に飽きた人へ(書いてる本人が一番飽きてますが…)、モロッコでのおいしいレストラン情報、久々の更新です。

こちらでは基本的にほとんど毎日、米を炊いて白米を食べています。
山の中の実家でお世話になっていた時は、昼と晩、下手すれば3食ともパンが主食でしたが、パンを、特に寝る前にパンを食べるとお腹が張り、ガスが溜まることに気がつきました。別居してからは、お米を炊くのが日課になり、パンを食べる機会がほとんどなくなると、おなかの調子がとてもよくなりました。
今ではタジンも白ご飯と食べます、うちのタジンはまるでカレーのようです。

基本的には、日本風の食事をつくり、週に2,3回はパスタやモロッコ料理を入れますが、基本は自炊ばかりで、自分の味に飽きてきます。惣菜やらレトルトがないので、なんとなくいつも同じ味、身体には良いのでしょうが、舌への刺激が足りぬ!

NARANJ_entrance

入り口にはピカピカのエスプレッソマシンが…

子供たちは文句もいわずお腹が減っているせいか何でも食べてくれますが、自分としては新たな味に飢えている感じが常にあり、それがモロッコ暮らしの欲求不満の一つだと考えています。マラケシュはモロッコ第3の都市といえども、モロッコ人の食への思いはとっても保守的で、新しい食べ物にありつけるチャンスなどほとんどありません。定番のものをローテーションで飽きもせず食べる、のがこちらの人のスタイル。

特に今は、盆地に住んでいるので、新鮮な寿司にできるような魚もなく、今日は寿司、明日はどんぶり、次はとんかつ、ほんで、次は天ぷらで~などど行きません。せいぜい、今日は七面鳥、あしたは鶏肉、その次、牛肉、次は羊肉、最後にイワシって感じでしょうか…。

なので、マラケシュの旧市街に最近オープンしたレバニーズレストランの味に出会えた時の感動は、普段日本に住んでいる方には伝わらないかもしれませんが、ひとしお!レバノン料理といえば、ひよこ豆ペーストを使ったものしか思い当たらなかったので、正直

naranj_coffee

コーヒーもなかなかおいしい、カフェとしての利用も可

あまり期待はしていなかったのですが、繊細な味付けがいやはや、飢えている私には嬉しすぎるおいしさ!

サラダ2種を頼みましたが、どれもさわやか。生まれて初めて聞きました、パレスチナやレバノン特有のスパイスSumacというのが、梅のように香り、これがまさに”ゆかり”のようなさわやかさを醸し出しています。

ひき肉のレバノン風ラビオリは、クリームソースがヨーグルト風味なので、重たくなく、さっぱり。お肉を使っているのに、さっぱり!これ、しばらくお会いしていない感覚です。(モロッコの肉料理はかなり重いです…)

naranj_ravioli_salade

すぐにでもまた食べたい、と思わせる味でした。

料理がおいしかったので、デザートも。
レバノン風チーズケーキは普通はグラハムクッキーなどで作る底生地がなんと、モロッコのスリッロ!スリッロ(sellou)はラマダン中必ずと言っていいほど登場するペースト菓子で、アーモンドペーストとゴマペースト、小麦、バター、はちみつなどを練って作ります。
このチーズケーキ、一人では食べきれないほど濃厚なのですが、味はとてもおいしいので、誰かとシェアできる場合はぜひおすすめ。

オーナー夫婦はどちらもレバノン出身、長く西ヨーロッパにいたそうで、奥さんがキッチンにも時折入り、本場の味を守っています。自分たちが小さい頃から食べてきたレバノン料理と同じものをお客さんに出したい、モロッコ人シェフがつくる料理の味が安定するまではメニューを増やさない方針と聞きましたが、今後は徐々にメニューを広げ、ランチセットなども導入する予定だそう。

スリッロが土台のチーズケーキ

スリッロが土台のチーズケーキ

オーナー曰くひよこ豆ペーストをアレンジした料理もおすすめ。

モロッコ料理に飽きたらあまりおいしくないピザか、ふにゃふにゃパスタという選択から脱却できそうで、ほんとうにうれしい!今後ますます乞うご期待のレストランでした。

レストランレバニーズNARANJ

84 Rue Riad Zitoun Jdid, Medina, Marrakech

(ランチ、ディナー営業、今のところお酒の扱いなし)

バヒア宮殿からジャマエルフナ広場へ抜ける目抜き通りにあります、レバノンレストランは?と聞けば知ってる人が多いかも…。

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