いつの間にか、夏真っ盛り。すっかり春の終わりにマラケシュ旧市街(メディナ)の有名老舗Bab Doukkalaハマム(バブドッカラハマム)に行ったことを忘れていました・・・。
モロッコ国王がマラケシュにいらした際、お祈りをしに来るほどのメディナを代表するbab doukkalaモスクの隣に君臨するこのハマム。その名も、hammam bab doukkala。17世紀から営業中…。
このハマムは庶民派なので(観光客むけでない、という意味)、垢すりミトン、床に敷くシートなどはご自身で持って行きます(バケツは貸してくれます)。モスク近隣のお店で、ハマムに必要なサボンベルディ(ブラックソープ)、個包装のシャンプー、などと合わせて買いましょう。
入り口におじさんが座っているので、女性の時間帯か、男性の時間帯か聞いてみてください。(ハマムによっては、時間で女性、男性と区切っているところがあります。古い所が特にそのようなシステムな気がします)
中に入ると、天井が高く、ローマ時代のテルマエ風。
馬蹄型のアーチがあり、広さがあり、私はこの建築とメローな雰囲気に興奮気味となりました…。
私が住む地方のハマムとは歴史の重みが違うわ~と思いつつ、番台のおばさんに荷物を預け、中に入ると、なんとも薄暗い。ところどころ、天井に穴が開いていて、そこから光が漏れるのが、なんともまた、テルマエの世界。
このハマム、私が入ったことのあるハマムの中で最も広さがあったと思います。部屋は手前が最も温度が低く、中央、奥へ行くほど室温があがります。風呂に慣れている日本人は、手前の部屋ではぬるく感じてしまうと思います。
このハマム、建物の作りがクラシック(そりゃ17世紀ですから笑)で、肉付きが良くてもスタイルが良い(引力に反してなぜお尻がそんなにあがる?)モロッコ人のおばちゃんたちが井戸端会議をしつつのんびり垢すりをする様子を見ていると、私の想像力が暴走。ここはローマだわーローマ時代なんだわ~といい気分に。
そして、垢すりの上手な女性を事前に教えてもらっていたので、彼女にリンパの流れに沿って垢すりをしてもらうと、もう極楽極楽の世界です。
ハマムが終わったら、ネクタロム(nectarome)のアルガンオイルで全身を保湿します。垢すりをしたままの無防備な肌では居ても立っても居られないのです(乾燥肌なので)。
アルガンオイル1本あれば、顔にも全身にも使えるので、便利。
バブドッカラのハマム、写真が撮れないのが残念ですが、ザ・ハマムという雰囲気を味わいたい方にはおすすめです。外国人にも慣れているようで、少しチップを弾めば親切にしてくれます。記憶があやふやですが、垢すり、入場、荷物預け賃すべていれて60DHぐらいで足りると思います。
(わたしが観察した結果、お客さんは主婦よりも職業婦人的な人が多いのでは?と感じました。みなさん、適度に筋肉がついている。そして、垢すり担当スタッフに垢すりをお願いする金銭的余裕があるようです。後で知り合いに聞くと、このエリアは比較的裕福な人が住む地区で、それがハマムの客層に現れているようです…。)
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