前回のJarjeer訪問からかなり時が経ったので、3月末を目途にオープンするカフェの様子見と、前回は来れなかった息子を連れて、2回目のロバの養老院Jarjeerの訪問記です。前回の訪問記はこちら⇒https://www.secrets-maroc.com/travel-donkeysunctuary-jarjeer
まず、どこにある?ということを前回あまり書いていなかったで、備忘録的に。
距離はマラケシュ市内から24km, Amizmizという町に通じる道路にあるOumnassという村の近くにあります。マラケシュから距離は短いのですが、道路状況があまり良くないのと、警察のスピード違反取り締まりがあるので、時速60㎞ぐらいで行くと、30分以上はかかる感じ。
今回も車がJarjeerに近づくと真っ黒いラブラドール、Murryが尻尾をフリフリ出迎えてくれました。JarjeerのあるOumnassの村も春まっさかり。今週、寒の戻りでアトラス山にまた雪が積もったので、まるでここは桃源郷?というような景色が広がります。
3月末オープン予定と聞いていたカフェは、テーブルや椅子などは揃っていて、高台にある椅子に座るとロバたちの様子がよくみえます。あとは、お茶などを用意するスタッフを探すだけ、という状態でした。
Machin夫妻は相変わらず、お元気そうでした。私たちが訪問した前日にイギリス人の財界人を招いて馬がメインの写真展を開いたのよ、と話し、いろいろ精力的に施設の広報に動いているようす。ですが、先週ロンドンであったテロ攻撃のために、多くのイギリス人がモロッコがイスラムの国であることを理由に、モロッコへの旅行をキャンセルした、と残念そうでした。ここに来れば、モロッコがいかに安全か、テロ攻撃とはまったく無縁の世界であると分かるのに、来ないと何もわからない、と苛立ちをもって話していました。
アトラスの麓のベルベルの村で、ロンドンであったテロ攻撃がモロッコに及ぼす影響について想いを馳せる午後となりました。
モロッコはアラブの春以降、北アフリカ、中東の中でも唯一と言っていいほど安全を保っている国です。ヨーロッパに旅行する時と同等の注意を払えば(スリや置き引きに注意するという意味)とても安全に、楽しく旅行できる国です。もし躊躇されている人がいたら、いや、絶対に来てください、モロッコの壮大な景色と懐の深いモロッコ人が両手を広げて歓迎しますよ~とお伝えしたいものです。
(今回は、ご厚意で息子たちをロバに載せてもらいました。太っちょのエミリーが頑張って、子供を載せて歩きました。エミリー太り過ぎでまるで妊娠しているかのよう。Jarjeerに連れてこられる前、栄養失調だったので、反動で本能的に、食べれるものはぜんぶ食べてしまうそう…)