モロッコの田舎に行くといろいろ学びます。アーモンドがまるで果物のように樹になっている事とか、オリーブの収穫方法とか…。そこら辺になっている私には雑草に見える緑が、薬の代わりになるハーブだと知ったり。
「ちょっと風邪ひいたなあ」または「喉が痛いなあ」、とか言うと、症状に合わせたハーブを入れたお茶を出してくれるのが、ティーバックしか知らない私には、まるで魔法のように思えます。
モロッコに来た当初はルイーザ(Vervain)ぐらいしか知らなかったのですが、最近は意識しているので、ハーブの名前を教えてもらった時はメモメモ、後でネットや本で調べたりしてだいぶハーブについて覚えてきました。
先日田舎に帰った時には、隣に住む60歳代の叔母さんの庭で写真の3つのハーブをもらってきました。
- マジョラム(アラビア語=マルダドゥーシュ)→リラックス効果があり、こちらの人はミントとあわせ、お茶にします。血流促進の働きがあると言われていて、胃や腸の満腹感を解消するのにも良いといわれています。
- セージ(アラビア語=サルミイヤ)→はっきりとした匂いが特徴的で、身体を暖める効果が期待できるのでお茶に入れて冬場に飲まれます
- ゼラニウム(アラビア語=アータルシャ)→ローズのような芳しい匂いが虫よけにもなる花も観賞できる植物。最近、この匂いが大好きです。喉の腫れに効くといわれいて、お茶に1枚の葉を入れると、一味違ったお茶が楽しめます。
(ここでいうお茶とは、モロッコで毎日何度も飲まれている、中国茶と砂糖、ミントを代表するハーブを煮出したミントティーのことです)
蛇足ですが、4月に訪れた田舎では、アーモンドの実がたわわになっていました。もっと熟したものを割ると、店頭でよくならんでいるアーモンドの種の部分が出てきますが、まだ若いので、白い柔らかい種です。
田舎の人はこの若い種を、今の時期しか食べれない旬のものとして食べていましたよ。私も頑張って味見しましたが、後でお腹がちょっと痛くなったので(それが原因かは不明ですが)慣れないものはやっぱりちょっと用心、用心。