マラケシュで最もヴィジター数がおおいといわれる、Majorelle庭園。
この庭園で使われているブルーから名づけられたマジョレルブルーは、「青」「蒼」「藍」ともびみょうにちがう、一度見ると忘れられなくなる独特の色です。
庭園のチケット売り場の壁面タイルで、まずマジョレルブルーに、こんにちわ。
wikipedia, author Bjørn Christian Tørrissen
と、いうことで、そもそもマジョレル庭園をつくりあげたJacques Majorelleとは何者なのか?
Jacques Majorelleは1886年うまれのフランス人。
フランスのナンシーやパリで芸術学校を卒業したあと、1919年に心臓病の療養のためにマラケシュにわたります。この国の色彩、混とんとした雰囲気、イスラムアートを愛した彼はおよそ40年後にフランスに戻るまで、マラケシュにて庭園を造り続けます。
Jacques Majorelleは当時のモロッコツーリズム局のポスターなどを数多く手がけるているので、モロッコに来ると一度は彼の作品を目にすることになると思います。
創業当初のホテルLa Mamouniaのダイニングルームの天井画などを手掛けたことでも知られています。そんな彼が丹精こめてつくったマジョレル庭園、オリエントの植物とサボテンなど熱帯の植物が、マジョレルブルーとあいまって、今までみたことのないようなおどろきの、しかしなんともリラックスした空気漂う空間を作りだしています。
Jacques Majorelleは1962年フランスで死去。
その後、1980年にYves Saint Laurentが買い取り、彼のベルベル人の工芸品、テキスタイルなどのコレクションをBerber Musuemでみることができます。
(庭園とは別途入場料要)
が、ここ、マラケシュいちの観光地とあって、朝いちばんに来ないと、チケット売り場前は長蛇の列のときも。
混雑時の庭園は、スマホかまえた人々でいっぱい。
どこをとっても絵になるのですが、どこをとってもレンズに誰かかが入りこむ…。
じっくり楽しむには、朝いちばん、もしくはゆうがた遅めの夕涼みごろがよいかもしれません。また庭の奥には、スカーフや、衣料品、アクセサリーを販売するブティークと小さな本屋があります。ここのブティークのスカーフや服の色使いがたまりません。つい欲しくなるほど素敵なのですが、値段がまた驚くほどなので、ざんねんながら …。
来年秋ごろには、Yves Saint Laurent Museumが新たにできる予定。
そうなると、より多くのひとが世界中から訪れ、この小さなYves Saint Laurent通りはもっと賑わうんでしょうねえ。
マラケシュやるなあ。
(ちなみに、この庭園あたりに待機しているタクシーは、観光客をメーターを使わず通常の2,3倍の料金で乗せようとするので、納得のいく値段で落ち着かない場合は、大通りから流しのタクシーを捕まえてください。)