RABATのカフタンジュラバデザイナーNOUZHAさん、時を経ても色あせない服

先日、COP22にあわせてモロッコ文化省主催のArtisana展示会が開かれていました。詳しくは、こちら⇒https://www.secrets-maroc.com/nectarome-exhibition-minyadina

そこで15年ぶりにお会いしたカフタンデザイナーNOUZHAさんに、再び会いに、(キャッシュをもって)会場に足を運びました。

モロッコの伝統衣装カフタンをモチーフにした作品by Nouzhaさんin minyadina

中央の絵もマダムNouzha作。

(実はBeniOuarenベニワレンの絨毯購入も目的の一つでした…)

NOUZHAさんには、影武者のように存在感を消しているモロッコ人旦那さんがいて、はるかかなたの記憶に残っていました。(こんなに活動的なワーキングウーマンの旦那さんってどんなかな?モロッコ人かな、ヨーロッパの人かな?と若かりし私でも興味をもったものです)。

先日は気づかなかったのですが、今回じっくり観察すると、やっぱりあの奥様を全面サポートする旦那さんの様子を見かけました。ブースにうかがったとき、奥さんと談笑していた旦那さん。わたしが来たのに気が付くと、まさに「さっ」と席をはずして、存在を消されました。そして、NOUZHAさんが私の採寸などをしている時に、カップルが服を見に来たのですが、マダムNOUZHAが旦那さんに小声で「あなた、あの人たちの応対おねがい」というと、旦那さんはまた腰低く、そのカップルの接客をする…という感じで、まさにNOUZHAさんのためにそこにいます、という感じのモロッコ人旦那様。

ブルーと刺繍が印象的なチュニック

ブルーと刺繍が印象的なチュニック

つい最近、どこかで、女性が独立して成功する秘訣は、仕事をする奥さんのファンである旦那さんの存在が必要不可欠という内容の記事を読みましたが、まさに、彼はそんなかんじ。日本では、奥さんが独立して成功すると、それを疎んで邪魔をする旦那さまもいる、と書いていましたが、それはここモロッコでも考えられそうなケース。けっして奥さんより前にでることのない男性なんです。

そんな旦那さんと仲睦まじくビジネスをするNOUZHAさん、私生活でもパートナー選びを成功させている方です。

さて、マダムNOUZHAのカフタンやらジュラバのコレクションは、デザインは正統派だけれども、どこか他と違って洗練されていてモダンな雰囲気がします。そして、何より、生地、素材が厳選されている。15年以上前に購入したジュラバを今でも愛用する私ですが、今回オーダーしたモロッコ刺繍がほどこされた黒色ベルベットは、手触りが”極上…”でした。

お買い上げ~のモロッコ刺繍チュニック

お買い上げ~のモロッコ刺繍チュニック

展示会場においてあったサイズがいまいち合わなかったので、採寸してもらいラバトまで取りに行くことにしました。(2週間後にできあがります)

久々のラバト、海を眺めて動物園に行ってゆっくりすることにします(希望。。。)

http://www.artmajeur.com/fr/artist/nouzart/artist/nouzha-bennani/184912/biography

仏語バイオグラフィーによると、数学教師からアーティストに転身を果たしたようです。陰ながら応援しています。

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