マラケシュ新市街で静かに絵と向かい合える場所MACMA

先日、とつぜんの予定変更があり、金曜日の午前中にぽっかり時間が空きました。

金曜日の朝にマラケシュ新市街のど真ん中にいるなんて珍しく、「何しよっかなあー」とブラブラしていると、目の前にTourist Informationが。観光案内所!

ふむふむ、こんな立地のいい場所にあるのか~!と中に入ってみました。

外観は歴史あるモーレスク調です、が、中身はほぼ空っぽ。地図が机に(まさに)散乱してあり、そこにうら若き女性の絵が印象的なパンフレットが混じっています。(まさに混沌と混ざっていました)

ふーん、MACMA美術館(Musee D’art et de culture de Marrakech)か~。日本語に訳すと、マラケシュのアートと文化の美術館といったところ。

表紙の女性の絵になんだかそそられたのと、観光局から徒歩2分の場所にあったことから、フラーっと寄ってみました。

マラケシュオススメ美術館

MACMA美術館パンフ

MACMAとでている看板のある建物に入ると、なんとまあ、ステキなパッサージュに繋がりました。額縁を作っている工房、ハイセンスな(ハイ価格ですが)モロッコ刺繍がほどこされたステキな服が並ぶブティークが数軒、イタリアのキッチンブランドのブティークなどが並んでいます。そこだけまるでマラケシュでない雰囲気。その一番奥のガラス張りのまるでレストランかなにかに見えるところが美術館でした。http://museemacma.com/

入場料、一般は80DH。(在住者は60DH)

中に入るとビックリ、こじんまりしていますが、まるで日本の美術館のような雰囲気。午前中だったからでしょうか、私一人で美術館を独占。モロッコにすんでいると何度も目にするジャックマジョレルの名前、彼の初期作品(裸婦像など)がいくつか並んでいます。モロッコ伝統の砂糖をかち割るハンマー(細工がしてあり、美術品のよう)などの工芸品も中央のガラスケースに収蔵されていました。

MACMA美術館内

MACMA美術館内

奥には、ムーレイハッサン1世がフェズからTafilaltを通ってマラケシュを周りモロッコ周遊旅行をした際の1シーンを切り取ったような絵画が・・・。マラケシュの旧市街の門に辿り着いたムーレイハッサンスルタンにひれ伏す人々、今も昔も変わらない姿を見せる真っ白なアトラス山脈。

私はどうもこの種の絵に弱く、ムーレイハッサン1世がどんな人だったかも知らないのに、このターバン姿のおじさんに胸キュンしてしまうところがあり、絵に見入ってしまいました…。

ムーレイハッサン1世と白いアトラス山脈

ムーレイハッサン1世と白いアトラス山脈

フェズの陶器(壺)などの展示もあり、モロッコ美術に関連した本が自由に閲覧できる図書スペースあり、時間があれば、半日ぐらいまったりしたいなあ、と思った美術館でした。

場所は、ギリーズ、タクシー運転手なら誰でも知っているホテルLa Renaissance近くです。

ギリーズでひっそりと古(いにしえ)のモロッコを切り取った絵画に向かいたいとき、お薦めです。

右は古のタンジェの街並み

右は古のタンジェの街並み

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