観光客向けハマムの先駆的存在 LES BAINS DE MARRAKECH体験レポート

幻想的にさえ見えますハマムLes Bain de Marrakech

幻想的にさえ見えますハマムLes Bain de Marrakech

普段はローカルハマムに週1のペースで通っているわたしですが、ずっと外国人むけの45分3000円ほどするハマムとはどうなのか?と思っていました。

先日、有難いことにLes deux toursというホテルでハマム体験をさせてもらったので、こういった観光客向け、在住外国人むけハマムに対する興味ががぜん湧いてきて、マラケシュハマム巡りでもしてみようかなという気分になったので、勢いで予約してきました「LES BAINS DE MARRAKECHレ・バン・ドォ・マラケシュ」。

予約したのは45分間のハマム+サボンノワール垢すり+植物エキス入りGhassoulのボディパックのコース。因みにこれで約3000円ほど。ここはHPの予約フォームから、もしくは電話にて事前に要予約です。http://www.lesbainsdemarrakech.com/en/reservation-spa

場所はマラケシュ旧市街のKASBAH地区とよばれるところ、マラケシュで最もきれいだと言われるBab Agnou(アグノウ門)を入ってすぐのところです。アグノウ門は誰もが知っている場所、タクシーでも徒歩でも迷うことなく行けるのはかなりポイント高し。

壮大な門、Bab Agnou(アグノウ門)by Secerets-maroc

壮大な門、Bab Agnou(アグノウ門)by Secerets-maroc

アグノウ門をくぐると立派な門構えのLES BAINS DE MARRAKECHが見えます。他のハマムはとかく分かりずらい場所にあり、予想以上に時間がかかったりしますが、ここはとにかく分かり易い。

予約時間15分前には到着してください、と案内されたので若干早めに行くと、女性が更衣室まで案内してくれました。驚いたことに、そこはまるで日本のスーパー銭湯の高級版のようなロッカーがあり、自分で4桁(3桁?だったかな)ナンバーを入力すると施錠するシステム!モロッコではひたすらこういう場所はマンパワーを使っているので、このハイテク(?)ロッカーがきちんと機能していることにまず、びっくり。

ここで服を脱ぎ、パンツ1枚になり、スタッフから受け取ったバスローブを着ます。わたしは小柄なので普通バスローブをきるとひきずり、オバケみたいになるのですが、ここで用意されたバスローブはなんとしっくり!(思わず、どこのメーカーだ?とタグ見てしまいました。)そしてサンダルまで小さめを出してきたので、わお!と嬉しい驚き。

しばらくすると、蒸気がむんむんの個室ハマムに連れていかれ、滝のように流れるシャワーからお湯をたっぷり出してくれ、シャワーを浴びました。まず、ざっと汚れを落とす、という感じでしょうか。

その後、ここで寝そべってね、と言われ、ハマム浴スタート。初めは、暖まり具合がまだまだかな?と思ったのですが、ここのハマムは一定間隔で壁にめぐらされたパイプから蒸気が噴出してくるシステムになっていて、ボコボコとすごい音が轟くと、パイプから一定のスパンで湯気がわいてきます。普段、乾燥する大地でカラカラのワタシには嬉しすぎ!

blacksoap(別名savon beldi)

blacksoap(別名savon beldi)

するとおもむろに、スタッフが入ってきて、ブラックソープ(サボンノワールもしくは、サボンベルディ)を身体に塗ってくれます。あ、こちらで使われているサボンノワールもネクタロム製です。その後、またしばし放置。スチームを浴びていると、また、女性が登場(一人の担当の方が最後までケアしてくれます)。ブラックソープを洗い流してくれ、垢すり行程に。

正直、垢すりミトンが硬めで(新品だからでしょうか…)久しぶりに、垢すりされて、痛い!と感じました。もちろん「痛いよ!」と言うと優しくしてくれます、ちゃんと表情と口に出さないとモロッコ人には何事も伝わりません…。

垢すりは、通いなれている庶民派ハマムにいる女性の方が数倍うまかったのですが、基本的に一見さんが多いこういう施設ではこんなものなのでしょうか。

垢すりは足首のくぼみなどは細かいところはせず、あっさり目に終了。それでもいっぱい垢は落ちていました。その後は、ネクタロームのおすすめの植物エキス入りGhasooul(Ghassoul with 7 plants)を水に溶かしてペースト状にしたものを身体全体に塗り、洗い流して、終了となりました。

GhassoulNectarome

Nectarome(ネクタローム)のGhassoul(ガスール)新ラベルにて

洗髪はセルフになっていて、シャンプーは置いてあるので、一連のトリートメントが終了したあとに、自分で髪を洗えます。

すっかりきれいになったら、最初のガウンを羽織り、アラビアンナイトの雰囲気たっぷりの休憩室に案内され、ミントティーとクッキーが振る舞われました。カーテンで各ベッドが区切られておりある程度プライベート感があるので、ゆっくり余韻に浸れます。

が、お茶を持ってきてくれたのがモロッコ人男性スタッフで一瞬ぎょっとしました。だって、モロッコの日常では、風呂上がりのガウン姿は、ぜったいに旦那以外の男性には見せないのが常識なので。まあ、ハマムにいるのは見渡す限り西洋人か外国人だけだったので、ここはまさに異国のルールが通る場所なのでしょうか(オーナーがフランス人です)。

すこし、残念だったのは、更衣室兼ロッカー室にはドライヤーが備えられているのですが、数が少なく、イタリア人の団体さんとバッティングした私は、あきらめました、ドライヤー。普段、ハマムのあとは、アルガンオイルをたっぷり身体に塗って保湿するのですが、ボディローションやクリームなどが一切おいてなかったので、アルガンオイルを鞄に入れておけばよかった!と思いました。

ネクタロームガスール粒子の細かいこと

ネクタロム(Nectarome)
のガスールは粒子が細かい

垢すりの丁寧さでは、行きつけのハマムにはかないませんが、全体としては、よく考えて作っているなあ、と感心しました。蒸気がボコボコわいてくるハマムには久しぶりに日本の温泉を思い出させられましたし、ロッカー室といい、ガウンといい、休憩室といい、雰囲気がステキなので、観光につかれた外国人がハマムの雰囲気を楽しみつつスッキリするにはオススメだと思います。

庶民派ハマムは言葉や風習を理解していないと、なかなかモロッコに来たばかりの外国人が一人で挑戦するのはハードルが高い場所。2,3日しかマラケシュにいない、という人にはLES BAINS DE MARRAKECHおすすめです。

最後に、パンツ1枚を履いてハマム浴をします、終了後にはパンツが水浸しなので、替えの下着が必要です。また、垢すりに使った垢すりミトンは、お土産にいただけます。LES BAINS DE MARRAKECHというタグが付いているの、旅の記念になります!

ネクタローム(nectarome)製品を取り扱っているマラケシュの他ハマムについてはこちらは参考に。https://www.secrets-maroc.com/nectarome-products-marrakech-hammam-hotel

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