そもそもNECTAROME(ネクタローム)とは何ぞや?から。
モロッコにいると、ギラギラ照り付ける太陽光と湿気のない空気に肌がカサカサ、シワシワになるので、
乾燥対策として日常的に使っていたアルガンオイル。
いろんなメーカーのオイルを試し、気に入って使っていたメーカーもありました。
で、仕事でマラケシュにある4つ星~5つ星ホテル、中堅~高級リアドを訪ねることが時々あり、ある日、
気がつきました。泊まってみたいと思うステキホテルやリアドには、いつも同じブランドのアルガンオイルやモロッカンコスメが置いてある、と。
ふーん、NECTAROME(ネクタローム)っていうんだ。
あの恐ろしいマンダリンオリエンタル(MANDARIN ORIENTAL)のスパでも販売、採用されているってどういうこと?とすでに気にいったアルガンブランドがあった私は、ちょっと疑いをもちつつ、NECTAROME(ネクタローム)商品を試しに使ってみました。
結果は、肌なじみは良いし、もちろん変な匂いもしない、気持ちよく伸びる。質は確かにいい、と実感。
国際的なアルガンオイルの人気を受けて、モロッコでは残念なことに、安かろう悪かろうの何が混じっているかわからないオイルや、なかみのオイルより瓶代の方が高くついているのでは!?と思わせるパッケージデザインにやたらと凝った強気な値段設定のアルガンオイルが入り乱れて売られている。
その中で、まずNECTAROME(ネクタローム)の商品は価格設定が良心的。
さらに気に入ったのは、Eco-Certの認証がきちんと更新されている点。ごく一部のメーカーだと信じたいが、Eco-certマークをダウンロードしてパッケージに印刷しただけでは?と疑ってしまう、エセEco-Certマークを使っているところもある。
本来、Eco-Certは定期的に更新されるべきもので、有効期限内のEco-Cert証明書が店内や社内に飾られている。
もちろん認証がない事を初めから認め、「そもそも認証は必要ありません、だってアルガンは基本、農薬を使わず自然な環境の中で育つので、そもそもが有機なのですよ~」とうまい説明をする店員がいればまだまし。
ついでに、「そんな認証機関にお金を払うぐらいならば、値段でお客さんに還元したい」とかうまいトークを繰り広げたら、あっぱれ。私が思うに、一番性質が悪いのは、エセ認証ラベルを使って販売しているところ。
そんな中で、NECTAROME(ネクタローム)は値段設定、品質、認証、と3つが揃っている。
そんな、NECTAROME(ネクタローム)の歴史は18年前にさかのぼります。
フランスで学位を治めたDr. Belkamel博士(マラケシュ出身)は、植物療法と精油療法を実践する場としてマラケシュから40キロ弱のウーリカにハーブ園と精油のラボを作り、自然素材100%にこだわったオイルや石鹸の製造を開始。
今では日本でも見かけるようになったブラックソープ(オリーブオイルを鹸下させたペースト)。
モロッコでは以前は、ブラック―ソープ(モロッコ人はSavon Beldiとよび、伝統石鹸というニュアンス)といえば、化粧石鹸に劣るような、オシャレじゃないアイテムだったそう。
いわゆる庶民がまだ使ってるアイテム、という感じ。
それをユーカリエッセンシャルオイルを配合し、自然美容に敏感なひとに受け入れられるものに変貌させたのが、ネクタロム(NECTAROME)。
で、その後、いろいろ縁があり、ネクタロム(NECTAROME)の事務所に足を運ぶと、毎回何かしらの驚きをくれるNECTAROME社員のプロフェッショナルな働きぶりに、知らず知らずのうちにネクタロム(NECTAROME)ファンになっていました。
(この日は英語圏からのグループ客も。みなさん、すごく楽しそうに食事されてました。この環境が人を不機嫌にさせるわけがない!ですね。)
いつもあったかい笑顔で迎えてくれる担当の女の子は、若くしてハッジャ(メッカ巡礼を終えた人の敬称)になったヒジャブガール(スカーフで頭を覆う女の子の総称)で、ネイティブ並みのアメリカンイングリッシュを話す才女。
広報は、最近一児の母となった、オーナーBelkamel博士の娘さんが担当。この彼女、神は二物を与えたもうと思わせる美貌の持ち主。コスメブランドの広告塔として、まさにぴったり。
若き経理担当の男性は、機転が利き、モロッコのニュージェネレーションすごいかも!と単純なわたしは思っています。
事務所全体がいつも熱気にあふれていて、いい空気が流れています。
ヒジャブガールの勧めもあって、ウリカ(OURIKA)にあるNECTAROMEの自社工場を兼ねたBIO GARDENに行ってみました。
(ウリカ―マラケシュ間=40km弱)
BIO GARDENの正式名はLe JARDIN BIO-AROMATIQUE D’OURIKA
マラケシュから小一時間でアクセスできるウリカは、夏の間の避暑地としてモロッコ人ファミリーで大賑わい。
マラケシュの喧騒から離れて心身ともにリラックスするなら、芋の子を洗うような川は避け、ウリカの町中から10分のJARDIN BIOへ。
エッセンシャルオイルを使った足湯をして、木陰のソファでうたた寝するのが大人的休日っていうもんでしょう。もちろん子供がいても、かわいらしいブランコがあり、敷地も広いので家族で楽しめます。
私たちが訪れたのは日曜日だったのですが、人気も少なく、庭を散歩し、お昼ごはんを食べて、お茶を飲んで、ブティークで買い物をした後、うたた寝。
その間庭に来たのは、わずかな訪問者だけで、午後15時を過ぎるとほぼ貸し切り状態に。
そもそもストレスから解放されてリフレッシュする庭というコンセプトもあるらしく、スタッフもゴロゴロしている私たちに着かず離れずの距離でいてくれる。なんだかいいホテルの中庭でお茶するより、ずいぶんと気分よくいさせてくれる対応だなあ、とじんわり感動。
ゴロンと寝転がるとアトラスの山々と、変化する雲模様が眺められる。
そして、モロッコでは珍しいほどよくできた不良個所がないトイレ!
いやあ、スタッフの奥ゆかしい対応と相まって、まるで秘密の庭を見つけたかのような興奮を覚えました。
マラケシュで思いがけず1日フリーができたら、またはマラケシュの喧騒に疲れたら、ぜひ。
情報:昼食(モロッコ料理)や、足湯(温めるのに時間がかかるため)、クッキング教室を希望する場合は、事前に予約した方が安心。庭の散策だけでよければ、入場料として20DHを。(訪問した当時2016年情報です)8月はネクタロムの全社夏季休暇に合わせてクローズするので、注意。
散策後には、ハーブティーを出してくれます。
お問い合わせはこちらから。
コメント
はじめまして!
7月にマラケシュを訪れることになりました。
このハーブガーデンに行きたいとかんがえていたところこちらのブログを見つけました。
マラケシュから1時間ほどで行けるようですが、ツーリストがバスで行くことをできるのでしょうか?
もしよろしければ教えてください。
オイルなどにも興味があるのでブログ参考にさせていただきます。
ありがとうございます!
はじめまして!
ブログ拝見しました。
モロッコのどの辺りにお住まいなのですか^^
自然に囲まれていて気持ち良さそうですね。
モロッコのお仕事について少しお伺いしたいことがあるのですが、もし良ければ直接のやり取りはできますでしょうか?
カレンさん
コメントありがとうございます、嬉しいです。
ここマラケシュは日中は40度を超えるのではないか?という暑さですので、朝早くに出発されることをお勧めします。
CTMやSupratourといった外国人が抵抗なく乗れる国営系のバス会社はウリカまで走っていません。
グランタクシー(多くの場合は古いメルセデス)を貸し切りするか、乗り合いするか、もしくは、民営の当たり外れがあるバスに乗るか、ですね。効率的に時間を使うのなら、現地の旅行会社に送迎を頼むのがおすすめです。
モディカさん、コメントありがとうございます!
わたし自身も仕事面ではいまだに苦労の連続でございます。
自分のことで手一杯で、正直まだまだ模索中ですので、お役にたてるか…。
早速のご返答ありがとうございます。
そんなに暑いのですね~。7月だと干上がってしまいそうですが(笑)
行き方については宿泊するリヤドにも何かしら頼めるかどうかきいてみます。その炎天下、7月くらいでもハーブはあるのか?気になるところです(笑)
どうぞ暑さに負けずにお身体に気をつけてください。またブログ楽しみにしています。