子連れで海外移住orモロッコ引っ越しを考えている方へ朗報

モロッコ人子供の笑顔

旅行中はこんなふうに見えるモロッコの子供たちの笑顔、実際に住むと。。。

モロッコ人と国際結婚をされてお子さまを日本で育てられている方、このままずっと日本で暮らすのは子供にとってどうなんだろう?と思ったことはありませんか。頑張って築いた日本での生活にサヨナラして、飛行機で30時間以上かかるモロッコでゼロからスタートなんて、今さら無理、となんとなく思っていませんか?

最近は、国際結婚ファミリーでなくても海外で子供を育てたい、海外生活を体験させたい
と考えている親御さんも珍しくありません。あるシンガポール在住の人は、今の世界情勢を考えると、(日本人が)海外で子供を育てないことは大きなリスクになる、とまで言っています。

私は日本での生活が安定し順調に回りだしたころ、自分は日本の生活に埋もれ過ぎて、
もうモロッコに引っ越し(あえて移住とは言いません)は無理かもしれない、と思った
時期がありました。(私たちはそもそも、日本には腰かけ程度にいるはずでした)
幸か不幸か、モロッコ人パートナーが身体を壊したのを機に引っ越しを真剣に考え、
子供の年齢がぎりぎり第二言語習得に有利な小学校中学年だったのと、会社員としての
働き方を変えたい、と強く思ったので、思い切って生活のベースをモロッコに移す事に。
引っ越しの決断はほぼ
100%わたしの一存でした。

その当時、愚かにも、自分はなんて果敢な行動派なんだろう、と思っていたものです。

そして、引っ越し後いろいろと苦しむわけでした。

それは別記事に書いていますので、興味のある方は下記を。
http://moroccanoils.jugem.jp/?eid=34

で、モロッコに来るとなんともまあ、いろいろな方が引っ越しや移住を実行しています。
その中には、パートナーがモロッコ人でない方も。
日本では、震災以後、海外の学校で子供を学ばすために「母と子供だけ留学」なんてのを
斡旋する業者が増えたようですが、世界ではそれよりずいぶん前から、より良い環境を求めて国境
を越える選択肢はごく普通にあったのだと身をもって感じます。

 

特にお子さんがいる場合、慣れた環境を引き払って誰も友達がいない国に連れていくのは、
しかもそこがヨーロッパや北米ならまだしも、モロッコはちょっと、と考えるのも、
日本という閉ざされた世界にいると無理もないと思います。

で、こんな発想の転換はどうでしょうか。とりあえず、1年子供を留学させてみる。

モロッコ首都Rabatの海

モロッコ首都Rabat、大西洋側の海は荒い

私は自分自身、なぜこの発想が思い浮かばなかったのか。絶対に移住だ!なんて
息巻いていた自分にちょっとそこまで一気に飛ばなくても、ワンステップ挟むという
方法もあったのでは?と猪突猛進型の自分を嘆いたことも。

実際、慎重な方は1年だけモロッコで生活しようとこちらに来て、結局3年目になるアメリカ人とモロッコ
カップルや、日モカップルで、奥さんと子供だけが生活体験している人もいます。

家財道具などは1年後の日本帰国を考えて、実家なり貸倉庫なりに置いておいて、
1年という期間限定でやってみる。

で、モロッコで生活する実際のところ、と学校を体験してみる。

私の場合は、すべてを処分してこちらに来たので、もう後戻りできない感があり、
たまに自分の決断は間違っていたのでは?と悩む日々もありました。
もっと調べて置いたら良かったとか、特に学校については、そう思う部分が大きいです。

しかしそれも実際に来てみてやってみないと分からない。
いくら人から色々聞いても、百閒は一軒にしかず。

ならばとりあえず1年だけやってみる。

モロッコ学校の校庭

子供の通う学校の一番いいところは広い校庭、それが唯一の利点?

日本で働いていた人から見ると1年間モロッコで働かずに生活するのに
そんなにお金はいりません。

カサブランカは例外かもしれませんが、家賃さえ妥当なところを見つければ(34/月)
子どもが
2人いても年間100万で生活できるはずです。
(もちろん1年の短期ですから、車やそのほか色々は買わない、と仮定します)

例えばアメリカの高校に1年留学させると年間子供1人分だけで80100万しますから、
それに比べると格安。

日本の生活に苦労しているモロッコ人パートナーのある種のしんどさが、自分が外国人として
モロッコに住むと分かるという副産物ももれなくついてきます。

teapot morocco

旅行するとモロッコはキラキラ見える、住んでみるといろいろわかる。

 

そんなこと言っても、子供をまったく異なる環境に放り込むのはちょっと・・・という方。
事実として、子どもはあなた自身より早く新しい環境に適応します。
確かに、子供の年齢にもよります。年齢が高ければ高いほど、慣れるのに時間が
かかったり、言語習得に手間取ったりします。

が、明らかに、絶対に、親よりもスムーズに言葉を習得し、友達をつくり、
どんどんモロッコ社会で生き生きしてくると思います。

そして心強いのは、日本のシステムでは、義務教育に該当する年齢の子供は、一度外にでて、
たとえ日本語が少し弱くても、学力が学年相応についていなくても、帰国後、すぐに年齢に合う
学年に戻れます。

例えば、10歳から1年間モロッコで勉強、11歳に日本に戻る。

4年生の勉強内容がすべて身についていなくても、すぐに5年生として
学校生活を送れるのです

マジョレル庭園で朝食

マジョレル庭園で朝食をとることもできます

モロッコのシステムはまったく違います。

モロッコは10歳の子であれ、言葉が出来なければ(というか、モロッコの学校での成績証明書
のようなものがなければ)
1年生からスタート、公立小学校には基本的に入れません。
息子は1年生のクラスで頭一つ大きい子としてスタート、4か月後ぐらいには2年生に進級。
2年経った今は、4年生に通っているので日本の学年と比べると1behindですんでいます。

これは特に日本人だけでなく、モロッコ人でもヨーロッパに住んでいたモロッコ人子弟
がこちらに来ても同様らしく、こんな小さな街でもイタリアから戻ってきたモロッコ人の
女の子が
1年生からスタートした、と聞きました。

Orando USA

オーランド上空(フロリダ州)、アメリカに住むのとはわけが違うモロッコ

行く先がモロッコに限らず、この留学体験、そのときの子供の年齢によって状況が変化します。
例えば、
赤ちゃん~4歳ぐらいまで

母親とずっと一緒が基本で、子供自身の外部との接触が限られているので、
あまり表立った影響はないかもしれません。学校に通わせないので、親自身が外の社会と接する
機会も少なく、パートナー側の家族とべったりなる可能性が大。

親自身がその家族に合わせてしまうと、つらい状況になるかもしれません。
(私が当初そうでした)

来た時は下の子が4歳だったので、基本的に私と家にいました。上の子は、学校生活をスタート
させて一人モロッコ人社会にどんどん入っていくのに、私と下の子はなんだか置いてけぼりを
食らったような。下の子はテレビが大好きになってしまいました。

<注意>モロッコは就学年齢がアバウトなので、4歳児でも幼稚園には入れます。

 

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モロッコでもほとんどの子が幼稚園に入っています。
アラビア語とフランス語のアルファベットを覚えてきます。言葉が出来なくても、
恥ずかしいという感覚がないので、スムーズに同化する。

お昼は家で食べるが、午後の部があり、終わるのが17or17時半なので、母親の時間
が多少取れるので、親と子供ともに新しい生活がきりやすい年齢かも。
しかし、日本語の読み書きなどは親が教えないと、覚えない、ですね。

 

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まだ低学年なので、とりあえず1年生から始めても問題になりにくい年齢かも、と思います。
ちょうどこの年齢の子供がいないので、正直不明。

 

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日本の教育のベースがある程度身についているので、言葉は分からなくても
問題が解けたりする。

半年は言葉ができないので劣等感を感じたり引っ込み思案になったり。
1年かければ、日常会話は少しでき、友達も徐々にできる。

日本とモロッコを比較して見れるようになり、なぜモロッコではこうなのか?と聞いたり、
日本人との違いを面白いと感じたり、内面での成長が感じられる。
この年齢の子に
1年でスラスラ喋れるようになるのを期待するのは酷。

日本語の基礎が付いているので、日本の勉強を継続させ、将来の選択肢を増やすことも。

マジョレル庭園

マジョレル庭園

私は渡航前に海外子女教育振興財団に連絡しました。
http://www.joes.or.jp/index.html
そもそもは日本企業の駐在員さん子弟のための機関ですが、今は海外で生活する予定の
日本人子弟いっぱんに役立つ情報を提供しています。

海外に出る予定の人、戻る予定の人どちらにも対しても便利な情報があります。

モロッコに関する情報は正直少ないですが、相談員さんがいらして丁寧に回答して下さいました。
ここの財団がオリジナルで出している子供用の通信教材は現地校での勉強でいっぱい
いっぱいになりがちな子供の状況を考慮して作られており、これだけは学んだ方がよいという
内容に厳選してあります。事前連絡をして訪問されるのがおすすめです。

在モロッコ日本大使館ではモロッコの学校情報提供を期待できません。
(上記内容は、あくまで海外に子連れで引っ越しを真剣に考えていて、でも、迷われている方に、
とりあえず1年トライアルされては?というご提案です。行ってしまったらどうにかなる、
という安直な飛行(避航?)をお勧めするものではありません。悪しからず)。

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