海外に引っ越しをすることを考える

日本に住んでいると子育てや生活、仕事に忙殺されがちで、海外に住居を移すというのはとても無理なように思えた時期もありました。
実際に居を移した今思うのは、引っ越しをすること事態はそれほど大変ではなく(言ってしまえば、若干のお金と行動力があれば誰でもできる)実際の問題は、住み始めてから…かもしれない、ということです。

フランスペルピニャンのビーチを走る子供たち

フランスペルピニャンのビーチを走る子供たち

また海外に引っ越すといっても、いろいろなパターンがあって、そのパターンによって、起こりうる”問題”も”楽しみ”もまた異なるんだろうと思います。
振り替えると、10代の終わりには留学生として、周りは学生だけという特殊な環境の大学寮で生活したわけだけど、今思うと、それはいわゆるお客さんの身で、自分と同じ立場の学生や教授と接する生活。共通言語も、英語。またアメリカから来た留学生が2,30人いたので、正直、学期休みはモロッコ人と一緒にいるよりアメリカ人留学生と過ごした記憶の方が強い。

その後は現地の会社で仕事をする身となったが、まあ、休みの日に予定がないときや、国中が宗教的行事で皆が家族で集まっている時に寂しい思いをすることはあっても、独り身の気楽さもあって夜に出かけたり、駐在員さんのおうちでご馳走になったり、それなりに楽しんでいた。

今回、モロッコに嫁として滞在すると、想像だにしていなかったいろんな事が起きる、起きる。英語やフランス語を介さない人々とのやり取りが、当たり前になる。
嫁として生活するのが、この国でいかにややこしいか、これはおそらく日本で普通に専業主婦をしている女性、働いている女性にはまさに想像を超えた域だと思います。

そのあたりは、のちのち書いていこうと思いますが、とりあえず、下記写真をどうぞ~。
ferrycoming

引っ越し時は、パリまで飛行機、パリを少し観光、フランスとスペイン国境近くの町ペルピニャンの友人宅に寄り、バルセロナからモロッコ行きのフェリーに乗り込みました。

タンジェ港に着くと次々と下船してくる車

タンジェ港に着くと次々と下船してくる車

で、上の写真がモロッコの北部の町、Tanger港(タンジール)に着き、下船した時の1枚。

私たちは徒歩組だったので、身一つで下船ですが、多くの人々は車、と言っても、乗用車ではなく、運搬用の車で、モロッコに移住してきているように見えました。

(実際、単なるヨーロッパに住むモロッコ人の一時帰省なのか、それともヨーロッパから完全に引き揚げてきているモロッコ人かは聞いてないので分かりませんが、両者ともかもしれません)
次から次へと出てくる車たち。

はい、この荷物を積んでいる車両のほぼ100%がモロッコ人のものだと思われます。
そして、荷物を積んでいない4駆は、モロッコ旅行にやってくるヨーロッパ人。
違いが誰の目にも一目瞭然。
ferryloading
おーい、積み荷のボリュームと車体のボリュームが逆転しそうですよ=
まず、これを見てモロッコを感じていただけましたでしょうか?
中国をよく知る友人がこの写真を見て、中国人の春節の移動よりすごい、と。

引っ越しの幕開けです~。

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コメント

  1. びびっこ より:

    小さな体で頑張ってるよね。
    私も大好きな国があるけど、観光で数日滞在するだけだから暮らしてみたいと思いますが、きっと住んだら「こんなはずじゃなかったのに。。。」と思う事がたくさんあるのではないかと、最近感じていました。
    貴女は賢いし根性があるからプラス思考に転換して克服していくと信じています。
    応援してますよ♡
    おーーーーっ!積載量オーバーな車ばっかり!
    スゴイ、スゴイ!!
    積まれた椅子も車幅からかなりはみ出てますね。
    私が、ちょろっと観光した時は気が付きませんでした。

  2. moroccanoils より:

    住みだしてから、独身の外国人女性としてこの国にいるのと、地元人の嫁としているのでは雲泥の差だと気づきましたよ~。
    特に地方はまだまだ保守的な考えの人が多く、人目を気にして生活するのがつらい!
    日本並みとまではいかなくてもある程度のレベルの生活をしようとすると、ここモロッコではなかなか大変です。先進国などと比べて教育レベルも、生活環境も整ってないですから。みんな必死です、モロッコ人は口をそろえて言います。
    モロッコほど生きるのに大変な国はないって。
    最近身に染みて痛感です…。