地元のハマムでネクタロムのブラックソープが大人気だったある日の午後

blacksoap(別名savon beldi)はポマード状です

先週、きちんとした雨は８月（7月？）以降初めて、というような雨がモロッコ全土で降りました。こちらの人のはしゃぎようはすごかったです。雨の中、カサもささず、カッパも羽織らず濡れながら歩く人の姿も…。

で、これから家の中が底冷えする季節がやってきた、という事で、約3週間ぶりに近所の私の救世主的ハマムに行ってきました。すると、木曜日の午後はすいている、という私の予想を覆す、すごい混雑ぶり。3つある部屋（奥が一番暑く、手前に行くほど暑さが和らぐ）がほぼ、どれもモロッコ女性のりっぱなお身体で埋め尽くされています…。

赤ちゃん連れの人もいたので、子供の泣く声（モロッコ人の子供はまさに、泣き叫びます）も響いて、いつもののんびりハマムが、「今日はお湯をちゃんと確保して、はやく上がらないとな」ハマムに変わりました。

ですが、朝は５度ぐらいまで下がる家の中からハマムに入ると、あったかい蒸気に包まれ、身体のこわばりが一気に解けます。ああー、この暖かさ、やっぱり自宅のお風呂とはぜんぜんちがう！とはっきり実感。やはり1週間に一度は来ないと、ですね。

Nectarome(ネクタローム）のサボンベルディとGhassoul（ガスール）

で、私は、場所を見つけてホッと一息して、ネクタロム（nectarome)のサボンノワール（ブラックソープまたは、サボンベルディ）を身体に塗りぬりしていると、近くに座った巨体のマダムが、まわりの人に何気に「なんだかすごいいい匂いしない？あの人が使ってるサボンベルディじゃない？」と話しだしました。

こういう時には、モロッコ人には快く使わせてあげるのがこちらのマナーなので、「どうぞお使いください」と差し出すと、ちょっと触ってみて、「これ、いいわね、どこで買ってるの？そこら辺の安いのと違うでしょ？」と。

「えーと、そうですね、マラケシュで買っています。」というと、ああ、なるほど！というお顔。ほかの人も、いや、そこいらのものとは全然ちがうねーなんて話しだしました。

使っていたのは、リットルバケツで買って自宅にストックしているユーカリエキス配合のネクタロムのブラックソープ。ツンとした匂いが好き嫌いがあるかもしれませんが、モロッコの大きいハマムで使うと、とても清潔感のある香りが広がり、気分がスッキリするので愛用しています。

（ブラックソープとは、オリーブオイル、オイル製造時に残るオリーブの滓、水酸化カリウムを混ぜて作るモロッコで何世紀も前から使われているポマード状のソープです。これを身体に塗布し、5分放置、その後きれいに流した後に垢すりをします））

nectaromeのサボンベルディなどをリットル単位で購入の場合は、こういうバケツになります。＠ネクタロム新工場

サボンベルディを譲ってあげた巨体のマダムと背中をゴシゴシし合うと、一皮むけたみたいに、肌がツルツルになりました。(その後は、Ghassoulガスールで全身パックをお忘れなく）

ハマム通い、冬こそ必須です。