ハマムに通い続けて約2年半、ヘナ(henna)で全身やってみました

henna tattoo on foot

photo by Bjørn Christian Tørrissen

モロッコ女性にとってヘナ(Henna)は切っても切れない関係のような気がします。

モロッコに旅行にいらした人は、こちらの女性がヘナで手や足に花柄や幾何学模様を描いてオシャレをしているのを見かけると思います。花嫁は結婚式前に、手足にすばらしく細かい模様をヘナで描きます。このヘナは落ちるタトゥー用に使われるほか、実は他にもいろいろ活用されています。(ちなみに男性も髭をヘナで赤く染めている人もいます!)

モロッコ人が通う普通のハマムに通って2年半。初めてハマムで茶色っぽいクレイのようなものを全身に塗りたくっている人を見たときは、正直、驚きました。それは明らかにガスール(Ghassoul)ではない、”なにか”…。なんだろ、あれ。聞きたい、それなんですか?何のためにやるのですか?と。

モロッコ人おばさんの私の3,4倍はあるか、と思われる体格に圧倒(!)されて、その場では聞けなかったので、ハマムを出てモロッコ人女子に聞いてみると、「ヘナだよ」と。

その後、よく観察してみると、このヘナペーストを頭からつま先まで塗っている女性、毎回必ず見かけるので(あまり若い女性がこれをやってるのは見ないのですが)、何か意味があるんだろうなあ、と思っていると、「デトックス作用」、「炎症を抑える=病気に感染しにくくなる」、「皮膚を丈夫にする」、「抜け毛防止」「日焼けした後のようなきれいな色味を出す」「身体をクールダウンさせる」ためにやるという情報を得ました。

確かに、うちの義母も足の指の間がただれたようになった際、指にヘナを塗りたくって、これで消毒効果がある、と言っていました…。

henna(ヘナ)

モロッコを含む北アフリカはヘナの生産地

わたしは、ヘナは単なる髪染め(白髪染めのためではなく、光が当たると髪の毛がワイン色に見えるのが好きなので)のために使っていて、髪にヘナを塗りビニールをかぶってそのまま一晩おいていたのですが、枕が汚れたりすることもありました。あるとき、ハマムに行くと、あるおばさんがハマムに入ってきて早々、ヘナを髪全体にすりこみ、その残りを身体全体につけて5-10分そのままなじませ、その後、お湯でジャバ―と流していたのをみて、「なるほど!」と思い、それ以降、マネをしています。

1週間に一度、これをするといい感じにヘアダイもできるし、肌がつやつやした気が。おまけに爪も赤っぽくなりマニキュアいらず。(この辺の感覚がもはやモロッコ人的ですね…)

また、髪の色を染めるだけでなく、ヘナを使うと頭皮臭さがなくなり、2,3日髪を洗えなくてもまったく臭わないのです。寒々とした狭いシャワー室兼トイレしかない庶民の家、また髪の毛がとても長い女性が多いので、毎日の洗髪は非現実的、お祈りをするときは本来は人工的なマニュキュアは取らなければダメ。

ヘナを使えば、匂いのエチケットにもなるし、ナチュラル染料なのでイスラムの教えにも反しない。。。

Wikiで調べると、フケやかゆみ防止、また便秘が治るなども記載されています(!)

あと、足裏全体をヘナで濃いオレンジ色に染めている田舎の人などをたくさんみましたが、これも匂い防止とヘナの力を借りてパワーアップするという意味なのかな、と最近思います。

(ヘナは身体を冷やす効果があるので、生理中などはご利用を控えられた方がいいかもしれません。)

(蛇足ですが、モロッコのハマムはアンダーヘアを処理するところと化しています。イスラムでは脇と下の毛の処理が推奨されています(男女ともに)。壁に向かって黙々と何かをしている女性を目の当たりにしても、ただ単に毛剃り中ですので、びっくりしないでください(笑))

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