アルガンの樹は余すところなく利用されます。

アルガンの樹に上るヤギたち

アルガンの樹にのぼるヤギたち (写真出典 wikipedia author marco arcangeli)

日本の方が見ると、「これ、合成!?」と驚くような写真が左…。

アルガンオイルを紹介する際によく利用される、ヤギがアルガンの実を(わざわざ)木に登って食べている場面。

たしかに、ヤギはアルガンの実を食べます。が、観光客が通る高速道路わきにまさにちょうどよいかんじで、ヤギが樹に登っているのは、チップ目当てに羊飼いたちが登らせている結果であることも。が、たしかに、モロッコのヤギは木に登ります。
アルガンはモロッコのSouss(スース)とよばれるアガディールの町を代表とする南西部で育ちます。

アルガン生息エリア8000㎡が現在、UNESCO(ユネスコ)の生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)に指定されています。
100年前にはアルガンの樹が生息する面積は現在の倍ほどあったそうですが、炭や蒔きとして家庭燃料として利用されたり、家畜の放牧により生息面積が減っています。

有機認証機関エコサートマーク

欧州の有機認証機関エコサートマークがあれば安心

昨今の世界的なアルガンオイルの人気をうけ、モロッコ政府は国をあげてアルガンの生息地域の保護と資源活用に取り組んでいます。また、粗悪なアルガンオイルが外国にでまわらないように、モロッコ政府は輸出の規制強化にも取り組んでいます。なので、逆にいうと、輸出するに値しない粗悪なオイルがモロッコ国内市場には存在している、とも言えます。この辺りが、正直、モロッコ国内で安く売っているアルガンオイルを、値段だけ見て買うのをおすすめできない理由でもあります。
脱線。。。

アルガンの樹は、地元のベルベルの人たちにとっては生活を支える貴重な資源、余すところなくきれいにすべてが使用されます。
種はコスメ用オイル、ローストしたものは食用オイルに。
葉と樹は、蒔き炭として利用。
オイルを抽出した種の仁(ジン)の絞りかすは、家畜のえさ。

家畜が糞を排出⇒アルガンの種が土壌に帰る⇒たい肥⇒農作物をつくる⇒人間がいただく

という自然のサイクルができあがっています。

NECTAROMEアルガンオイル

NECTAROMEのアルガンオイルはもちろんエコサート認証つき

さらに、アルガンの樹々が育つのはモロッコでも特に乾燥が激しい地域なので、アルガンの樹自体が砂漠化を防ぐ役目も担っています。ここ最近のアルガンオイルの世界的人気で、アルガンは地元女性の雇用を作るという社会的役目も果たすようになっています。

アルガンオイル製造に携わるのは地元ベルベル人女性。

初夏に黄金色に輝くアルガンの実を収穫し、種のなかにある”核”を石で叩いて割り、オイルのもとになる”仁”を取り出す作業は、機械化が進んだ今も女性による手作業です。
この作業が、女性たちに現金収入をもたらし、教育の機会に恵まれなった地元女性たちに雇用を提供しています。
100%自然由来の肌に安心のアルガンオイルをつかうことで、社会貢献につながる…そう考えると、これまでいろいろなコスメメーカーをはしごしていた私は、いわゆるコスメジプシーをやめ、今はアルガンオイル1本で生きています。

アルガンオイルの仁

copy-right secrets-maroc

こちらの写真は、ローストされている過程の仁です。ローストするのは食用アルガンオイルだけ。

モロッコ老舗メーカーから直接ご自宅にお届けする個人輸入代行を使えば、料金を抑えてアルガンオイルを購入することができます。
料金等は”お問合せフォーム”より、お願いします。

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