普段食べているものの”原型”を知ることのできる国、モロッコ。ハヌート発見記

モロッコに住んでいる人なら必ず世話になる、ハヌートという万事屋。「よろずや」というか、「雑貨屋兼食料品屋」というか、日常生活に必要なものが一通りそろっている商店のことを「ハヌート」といいます。

クローブ!日本名は丁子

初めてみたクローブ!日本名は丁子、これ初耳でした. アルガンの種と。secrets-maroc

「じゃあ、コンビニみたいなもの?」と思われるかもしれませんが、コンビニとは比べ物にならないほど個人商店の色が濃く、まったく近代的なものではなく、とにかく濃ゆく店主の個性が現れているので、コンビニと言ってしまうと(たいへん)違和感があります。

では「キオスクみたいか」といえば大きな違いがあり、キオスクより幅広いものを揃えています。またキオスクみたいな小さなものもありますが、大規模ハヌートもあり、ハヌートはまさに「ハヌート」でしかない、というのが住んでるものの実感でしょうか。(ハヌートには水、シャンプー、石鹸、生理用品などもあるので困ったらとりあえずハヌートに行って、○○ない?と聞いてみてください。)

私の住んでいる近所にもいくつかハヌートがあり、買うものにより使い分けしています。あそこは洗剤の品ぞろえがいいから、とかあそこのマカロニはまし、とかいう風に。そして、なんともまあ、不便なのが、家のすぐ下にある至近ハヌートのおじさんが近所一番の働かない人で、必需品を切らしていることも多く(薄力粉とか、トイレットペーパーとか)、あとで他の店から買ってくるよ、と言いつつ、夕方になっても、品切れ状態が続く…。おじさんはその間、店内でテレビ観賞中…なんとことが普通にあります。

各ハヌート店主の個性を語りだしたら、別記事が書けそうですが、やる気のある店主のハヌートは明らかにお客さんが多く、整理整頓されています。個人の感想ですが、若者のが経営しているハヌートの方がいけてる気がします。

そんなモロッコ生活になくてはならないハヌート、けっこうおもしろいものが売っていたりします。

レジ横においている瓶にはいっていたこの茶色い実。なんだろ?と聞いてみると肉料理に入れるとかなんとか。。。自宅にもどり実を擦ってみると、ああ!分かりました、この匂い、ナツメグ!

ハヌートのナツメグ

ある日は、カサカサした葉っぱがどっさりズタ袋に入っているのを発見。よく見ると、大きめのハヌートにはどこにもあるようです。これ、オリーブの葉かな?と思ったのですが、月桂樹でした。タンジーヤを作るときに入れるそうです、わたしはクリームシチューを作るときに入れました、香りが違う!

月桂樹の葉、粗野な葉っぱがカサカサ。

月桂樹の葉、粗野な葉っぱがカサカサ。

そして、丁子(クローブ、コロンフルin ダリジャ) も。クローブはコーヒーに入れたり、お菓子に使ったり、ヘンナと混ぜて髪染めに使うそう。

ハヌートから脱線しますが、普段食べているものの原型といえば、山奥の実家でみた緑の実をたわわに実らせたアーモンドの樹。茶色いアーモンドって普段は仁の部分を食べてるんだなあ、と初めて知りました。

高い樹々の中に、緑色の実ができたときに、枝を揺らしながら実を落とし、仁の部分を取り出し炒ったものが、日本のスーパーで売っているアーモンドの姿だと認識。

産毛に包まれたこの緑色の実を見たときは、へえって驚いたものです。

almond-fruites

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