モロッコでバブーシュ(スリッパ)を買う時の相場?激安バブーシュの秘密は?

マラケシュのバブーシュ個性的です

マラケシュのバブーシュはこんなにカラフル

モロッコに来る日本人の中で圧倒的に人気のお土産といえば、バブーシュ(モロッコ特有の革製のスリッパ)。ご自分用に、ご家族に、親しい友人に、と何足もバブーシュを買われる方は多いです。ちなみにモロッコアラビア語でバブーシュは、ブルガ(bulgha)と言います。

そして、そんな日本人のバブーシュ好きをしってかしらないか、マラケシュのメディナを歩けば、「バブーシュSOTOBAKI(外履き)、UCHIBAKI(内履き)~」と店員から声がかかります。

そもそも日本人は室内履きスリッパの代わりにバブーシュを買うので、外履き~と聞いた時には、一瞬?と思いましたが、そうです、ここモロッコではバブーシュはどちらかというと外出するときの履き物として認識されています。先っぽのとんがったタイプの黄色が正装用バブーシュ、モスクに行くときやセレモニーなどで見かけます(男性が履く)。

先がラウンド型は日本でよく見かけるようですが、こういったタイプはあまりモロッコ人は履きません。室内で利用する分には、ラウンドの方が足に心地よいので、特に日本人に人気なのでしょうか。

マラケシュメディナのブティックatelier +MICHI

マラケシュメディナの中のおしゃれブティックatelier +MICHI バブーシュがおすすめ

さて、このバブーシュ、フェズやマラケシュのメディナ(旧市街)を歩けば、右も左もバブーシュだらけという通りがあり、その数と種類を目の当たりに優柔不断の人は、何が良いのか決められなくなります。そして、モロッコは日本よりはるかに物価が安いはずという先入観があるので、スリッパ1足が100DH(千円)以上するのを知ってちょっとどうしよう~という感じになるケースが多し。中にはフェズでバブーシュ30DHという値札を見たという人もいて、その値段の差にいったいどれぐらいが相場ナノ????となります。

バブーシュ、質も値段もモロッコではまさにピンキリの世界。そして、意外かもしれませんが、すでにMade in China(中国製)のバブーシュはでまわっています。

おそらく、フェズの30DHバブーシュはその類だと思われます。

モロッコ人が妥当な品質のバブーシュを買おうとしても70DH-80DHは払うので、30DHはどう考えても安すぎます。またミシン製造と手縫いのバブーシュでも値段は変わりますし、熟練の職人が作った手縫いのバブーシュというのは外観だけで、また手で触った時に質感が違うので、いいものだというのがすぐに分かります。

皮スークからなめし皮を買ってきて、好みの色に染めたあと、裁断。刺繍やスパンコールがついているタイプは、それらを施したあとに、縫合(手縫いの場合)。地味な作業を1日繰り返す職人たちの多くには、仕事を継ぐ子供がいません。子供は自分たちとは違う、もっと待遇のよい職業に就いてほしいというのが、多くの職人たちの本音のようです。

マラケシュのバブーシュおすすめ店MICHI

アトリエ+MICHIマラケシュでバブーシュ買うなら

さて、そんなモロッコバブーシュを買う時にアドバイスがあるとすれば、とりあえず、いろいろなバブーシュを触ってサクッと値段を聞いて、次の店に移動。また触ってみて、値段を聞いて、を繰り返し、このクオリティなら満足だなあ、というものが見つかれば値段交渉というのが、手間はかかりますが良いかもしれません。

そんなのに半日もかける時間もないし、正直、何でもいいから土産用に買いたいのだ!という場合は、たまたま入った店や、デザインの気に入ったもの、店員さんの感じのいいところでお買いもの、で十分だと思います。

いつも感じるのは、日本からの旅行者が、日本で買える中国製のスリッパの値段と比較して思うのか、「スリッパ1足150DH(1500円)は高い!ぼられてる!」というのは、どうも違うなあと、という事。品質の良いバブーシュは100-200DHしても全くおかしくないと思います。正直、ローカルのモロッコ人たちはバブーシュから遠ざかりつつあり、残念ですが、中国製の安いビーチサンダルやサンダルばかりを履くようになっています。外国人が伝統工芸品であるこういったバブーシュなどを評価し、お金を払い続けているので、マラケシュやフェズ、モロッコの伝統産業が絶えずにいるのが現状です。

MICHIマラケシュ

マラケシュ+MICHI

経験則的には、「まとめて買うから安くしてよ~」はバブーシュに限っては他の類のものより、よく通じるので、最後の値切りの切り札に使うのもいいかもしれません。

リサーチする時間はないけどいいものを買いたい!という場合は、マラケシュメディナのatelier +MICHIがおすすめです。オーナーのヒシャムさんが目利きした日本人でも納得のクオリティのバブーシュがいろいろ揃っています。Fixed Priceの店なので、値段交渉が苦手な人にもおすすめ。(メンズの取り扱いもあり)

http://warangwayan-morocco.com/michi/index.html

または、各都市にある伝統工芸館(ensemble artisanal)での購入もおすすめ。割としっかりした品質のものが定価で販売されており、また、セールス攻撃がないので、落ち着いて買い物できます。

また、フェズで売られているものは正統派デザインのバブーシュが多く、マラケシュでは世界各国からのバイヤーの好みを反映してか、デザイン性の優れたタイプや、奇抜なデザインのバブーシュが多いと思います。

蛇足:日本に持ち帰ったバブーシュの皮の匂いがスゴイ、という声をたびたび聞くのですが、ここモロッコではそれほど匂いが気にならないので実感がなかったのですが…、こないだ関西の実家にもどると、バブーシュがしっかり匂っていました。カサカサモロッコと湿気たっぷり日本の違い気候の違いを痛感する瞬間でした。

バブーシュと合わせて、お土産に大人気はやはりアルガンオイル。老舗メーカー、ネクタロームの直営店にもぜひ足をお運びください。

ネクタロームのマラケシュ市内直営店

  • Al mazar (アルマザールと発音。気さくなスタッフがいる店、ウリカ方面にある大規模ショッピングモール。マラケシュ市内では一番まともなショッピングモール?)
  • MENARA MALL(メナラ庭園に行く途中にあるショッピングモール、リニューアルしてスパのような雰囲気のすてきな直営店)
  • 最近では、薬局でも扱いがあります。詳しくは、こちら(2018年1月追加記事)https://www.secrets-maroc.com/nectarome-sales-points-marrakech

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