ふと、表題のことわざ「来年のことを言えば鬼が笑う…」の由来(下に抜粋)を辞書で確認していたら、まあ、なんとモロッコの生活でとことん感じていたことを、日本に来てしばらくたった今、完全に忘れていることに気がつきました。
未来のこととなると、「一寸先は闇」で明日のことさえわからないのに、来年の話をしてもしかたがないという気持ちです。その根底には、未来が不可知であることに加え、ことばをうかつに口にすることへの畏れがあります。後者は、不完全な人間が、何でもわかったふうな口をきくことへの自戒といってもよい。
ほんとうに、不完全な自分が未来のことが分かったようにいる、というのは尊大だな、明日のことすら(ほんとうは)分からないのに、いろんな複雑なことが予定通りに進んでしまう日本にいるとすっかり傲慢にも予定は予定通りに!という感覚に陥っていたなあ、と気がつきました。
コロナの影響でイベント・旅行・企画などいろんなものがキャンセル、延期されたことがこの2年たくさんありましたが、そもそもすべては何か大きなもの(それをアッラーとモロッコ人は言いますが…)の采配で動いているこの世の中。人間というちっぽけなものがすべてを自分の決めたとおりに行えるわけにはいきません。モロッコで生活していると、毎日、毎時間(なんなら10分毎)でも「神の思し召しがあれば!」という言葉を耳にするので、つねに「予定は予定で、実施されるかはあらゆる巡り合わせに依る」という感覚でいられるのですが、日本に戻ってきてこの2年ですっかりその感覚が抜け落ちてしまっていたことに今気がつきました…。
(余談ですが、この諺は江戸時代中期~後期から頻繁に使われるようになったそうですが、モロッコの生活のコアの部分にはまだまだ日本の江戸時代にちかいものが残っているのだと思います。そして、わたしは、そういう部分にとても魅かれてしまうのだと最近、分かってきました。)
と、書きつつ、一応アナウンスを(笑)。2022年1月は、「ル・マルシェ」出店は1月最終の日曜日(1/30)になります!
今回の12月の2日間のアンスティチュ・フランセおかげさまで盛況でした。会場はセンス良くクリスマスの雰囲気で飾り付けられ(よくあるショッピングモールなどのギラギラした飾り付けではなく、控えめでかつ温かみのあるディスプレイがさすが!)、シュトーレンが並び、リースを手作りできるブースあり、無料のフランス語講座あり、カトリーヌ・ド・ヌーブ主演の映画上映あり、でとても楽しい2日間となりました。
アルガンオイル、サボテンオイルは実際に手に取ってテクスチャ、香りなどを体感いただき、化粧水の代わりにネロリウォーターを使っていただきました。ネロリは初夏~夏の香りなので、冬はあまり人気がでないかもしれない、と思っていましたが、これは単なる思い込みでした。
ネロリの香りがお好きな方も多く、多くの人がネロリウォーターに気に入っていただき、お持ち帰りいただきました。サボテンオイル、アルガンオイルとも実際に掌にオイルをつけ、ネロリウォーターをつけてもらうとカサカサの掌もふっくらしてくるのを多くの方に体感いただきました。オイルが先、そして水分(化粧水orネロリウォーター)の順番が大切ということも認識いただき、愛用者さんがますます増え、より多くの方に健やかにお過ごしいただければ、と感じました。
みなさま、いろいろとお世話になりました。ありがとうございました。
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