先日のネクタローム社長、植物療法士であるベルカメル氏（現在は４０度越えのマラケシュを抜け出してウクライナ出張中、うらやまし～）の個人研修会の中で、発見した驚くべき事実…。
ダマクスローズが芳醇な香り、バラ水(旧ボトルデザイン)
アルガンオイルの良さを知っている人に、次のアイテムとしてお勧めしているものに、フェイスケア用オイルがあります。
- アルガン＆ローズのフェイスケアオイル（Revitalising)
- アルガン＆ネロリのフェイスケアオイル（Anti-aging)
この２つ、どちらともアルガンオイルに精油が入っていて顔用のオイルです。手のひらに１プッシュだす瞬間、特にローズの方が、芳しい香りが漂い、ノックアウトされるのですが、値段が普通のアルガンオイル１００％の商品の約２倍。
ふーむ、なんでだろ？と正直思っていたのですが、個人研修会でフローラルウォーターと精油がどのように製造されるのか、説明を聞いて納得。バラ、ネロリの精油はまさにゴールドと同じような価値があるのだあ、大切に使わなければ、と納得いたしました。
以下、ベルカメル氏の説明です。
- ローズの精油を１ℓ→5,000㎏（5,0トン）のバラの花が必要
- 1ℓのローズの精油は現在、約200万円で取引される（！）
- ネロリ（ビターオレンジの一種）の精油1ℓ→2,500㎏（2,5トン）のネロリの花が必要
- 1ℓのネロリの精油は現在、約５０万円で取引される（！）
そして、なんと１滴のバラの精油は３０輪のバラの花からできるのです…。
５トンの花びらって正直、イメージできませんが、あんなに軽いバラの花を５トン…。
では、モロッコのダマスクローズの一大産地であるケラ・デ・ムグーナの町は、フランスなどにも輸出しているので、町自体はローズのお陰でたいそう潤っているのでしょうか。それとも、特定の人にしかお金は落ちないのか？といろいろ脳裏によぎったのですが、それは置いときましょう。（モロッコの国のダークな部分が見えそうなので…）
そして、精油はそもそもフローラルウォーターを作るときに、フローラルウォーターの上澄みにできるものだというのも初めて知りました。フローラルウォーター（フランス語では正式にはHydrolatイドロラと言います）には、精油が３～５％含まれており、蒸留水に植物の芳香をつけたもの、というのが定義です。
アランビックBy オリジナルのアップロード者はスウェーデン語版ウィキペディアのAdragoorさん – sv.wikipedia からコモンズに natox が移動されました。, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3722595
フローラルウォーターをつくる器機をAlambic（アランビック）とよびますが、これはアラビア語語源の単語。１２世紀ごろのアラビア語書物に、アランビックを用いたフローラルウォーターの作り方が記載されているそうです。
いずれにしても、これでフェイスケアオイルの値段が２倍する理由が分かった気がします。貴重なバラの精油がはいったフェイスオイル、これからは、１プッシュするたびに、バラの畑が思い出されそう…。
下記、ネクタロムの主要アイテムサイズ展開表です。
アルガンオイル(eco-cert)
- nectaromeモロッコ産有機アルガンオイル（Eco-Cert認証）50ml/100ml/1000ml
モロッコ産サボテンオイル（成分：サボテンオイル100%）
- nectaromeモロッコ産サボテンオイル 50ml/100ml/1000ml
フェイスケアオイル(隠れたnectaromeの名品）
- フェイスケアオイル(Revitalising) アルガン+ダマクスローズ 50ml/200ml
- フェイスケアオイル(Anti-Aging) アルガン+ネロリ 50ml/200ml
- フェイスケアオイル(ニキビに）アルガン+Santal wood 200mlのみ取り扱い
セラム（ﾓﾛｯｺのｽﾍﾟｼｬﾘﾃｨｵｲﾙ、ｱﾙｶﾞﾝ、ｻﾎﾞﾃﾝ、ﾈﾛﾘ精油配合）
- セラム（Anti-Aging) サボテンオイル+ネロリ＋アルガン 20ml/100ml
オレンジブロッサムウォーター、ローズウォーター
- nectaromeオレンジブロッサムウォーター（芳香蒸留水）100ml/1000ml(1ﾘｯﾄﾙ）
- nectaromeダマスクローズウォーター（芳香蒸留水）100ml/1000ml(1ﾘｯﾄﾙ）